ただじっとしていること
じっとしている。
本当にただ、じっとしているだけである。
働かなければ・・とか微塵も思っていない。
世の社会人のみなさんごめんなさい。
今まで休めなかった分を補填しているのだ。
とあるサービス業をしていた。
土日ともなれば店内はお客であふれていた。
1日11時間以上。トイレにすら行けない日もあった。
13連勤。曜日感覚が完全にイかれていた。
もちろんしんどいのだが、楽しいことも本当にたくさんあった。
なにより、一緒に働くスタッフの人のよさには、すごく助けられた。
そもそも働くこと自体、嫌いではなかった。
そんな中、腰を痛めた。腰椎椎間板ヘルニアだった。
なんか腰痛いなぁ・・・から始まった痛みは次第に強くなり、電車の座席から立ち上がるのもままならなくなった。
仕事にも支障をきたしまくりだったので、近くにある病院へ駆け込んだ。
立つのも座るのも、歩くのなんて論外です。痛いです。
老先生は、MRI撮らなきゃわかんないけど、椎間板ヘルニアだね!
と朗らかに告げたのだった。
仕事がかなり動いて、重器動かしたりするんですけど・・・
少し休めばいいんじゃない?
心の中で大きくガッツポーズ
や!め!て!や!る!
とにかく安静に。
座りっぱなしもだめ。
伸ばすのがいいけど、痛いなら無理しないこと。
鎮痛剤と湿布だけもらい、その日のうちに休職届けを出して実家に帰ることに決めた。
やめてやる!と意気込んだ割にかなり葛藤もあった。
店舗は忙しいのに、抜けて大丈夫か?
このまま一生腰痛で歩けないなんて嫌だ。
あんなにお客さんに文句言われ続けるなんて理不尽だ。
もうここに書き出したらキリがないほど、色んなことを考えた。
でも痛いし。
まだ若いし、やりたいこと好きなだけやりたいし。
やめてちょっと休みたいし。
実家に帰宅してから泥のように眠った。
健康的な食生活に戻ったからか、健康的な体になった。
だから今超元気。腰は相変わらず痛いけど。
夜更かししてても、ちゃんと起きられるし。超健康。腰痛いけど。
その後、休職期間を経て、滞りなく退職しました。
やったー。
じっとしていても、罪悪感がないのはその分働いたから。
もうしばらくしたら、きっとこの状況も嫌になる。
もうしばらくしたら、とか言いつつもうすでに嫌になっているのだ。
いそいそと勉強を始めるのであった・・・・。
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