いい奴疑惑
『祐介』を読みました。
ちょっと前のにそういえばクリープハイプを記事のなかに登場させていたけれど、
ちゃんと本も買って読んでたなあ、ライブに行ってふと思い出したので、随分前に買った本だけど、今更感想を書こうと思います。
いつも本を読むときにテーマソングを決めて読んでいるのだけど、今回はクリープハイプで、なんとなくそのときすごく好きだった「山羊、数える」です。
今も好きな曲だけどさ。
実は、2回読んでいる。
1回目はたった一文、たった一文だけしっくりこなくて、そこばっかり気になって、出てくるたびに引っかかって、話の内容が半分くらいしか入ってこなかった。
私の中で尾崎世界観なら、うまいこと言葉の違和感を消してくれるのでは・・・と勝手に期待していたところがあったから余計に、その一文が気に入らなかったのかもしれない。
2回目は、寒くなった頃に読んだ。
最近仕事を探すのを一旦中止したので(どクズ)、
自分の中で余裕のあるふりがしたくて、本を大量に読み直している一環で読んだ。
祐介が本当にうらやましかった。
恥ずかしくなるくらい目指したいものがあることや、そこまでしても諦めたくないものがあること、相当滅入っているのにそれを諦めないだけの精神力がうらやましかった。
やめようと思ったなんて本当はこれっぽっちも思ってないじゃん。
思っているのに、やめなかったじゃん。
最後の4文字がそれを全部まとめてくれた。
全部、救ってくれた。
よかったね、祐介くん。
読み終わったあと、祐介が羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい・・・・というのと、尾崎世界観、本当は良いやつなんじゃないか説が急浮上してきた。
本当に小さいことにいちいち突っかかってるし、いつも怒ってるし、平気で歌詞にばーかとか入れるし、冷蔵庫持ってないらしいし、ラジオでリスナーにむかってむかつくーとかいうし(そのメールはまあちょっとむかついたけど)、ふつうにいやなやつだったわ。
それでも、祐介を読んだ後に、インタビューやら雑誌やら歌詞カードやらを改めて読み返すと、人一倍傷ついたり、褒められたいとか、知って欲しいとか、ちゃんと書いてあってすごく人間的で安心した。
私の中で突然、尾崎世界観が良いやつになってしまっていて笑うしかない。
勝手に嫌なやつに仕立ていただけなのに、良いやつになってしまったって言うのも大変失礼なのだけど・・・。
最近、人を悪く言わないとか、文句を言う人は全部悪みたいなそういう風潮ないですか。
わたしはすごく感じていたし、すっかりそういう風潮に疲れていた。
いいじゃん、いやだなって思ったことを口にしても。
全部に文句言うのはどうかと思うけど、自分のものさしを持って物事をあれこれ意見してもいいじゃないか・・・と思っていたけど、それも文句にとられるのがめんどくさくて言えなかった。
だからこそ、ちゃんとむかつくことを、むかつくって言える尾崎世界観はただの嫌なやつで終わらない、嫌なやつです。
本当はいい人だって言い切ってあげたらいいファンなんだけど、良いファンじゃないからやめておきます。
熱闘世界観東京10回表裏も参戦してきました。
クリープハイプってチケットとれないんだね・・・2Days羨ましいってTwitterで呟いてる人いて驚いた。
やっぱりホールよりライブハウスのが楽しいよね。
知らない人の汗とか、皮膚とか、においとか好きじゃないんだけど
ライブとかフェスとかは平気なのが不思議。
一体感とか楽しいよね。
一部不愉快な人もいたみたいだけど、私は平和に見られて・・・
周りが若い子ばっかりで、次のライブは遠慮しようかみたいな空気だったけど、
次のライブも行こうよ。楽しかったよ。わたしはすごくクリープハイプが好きだよ。
お兄ちゃんに「本っっっ当にクリープ好きだよねwwww」って言われたけど、
脳内博覧会 世界館のラババンになってて救われたよ。嫌いな人はそうやって嘲笑するんだよ。
まったく、もう。
あれ、これなんの記事だっけ。
祐介だ祐介。
尾崎世界観を知らない人が読んだら、どんな感想をもつんだろう。
ただ、ちゃんと最後まで気を抜かないで読んで欲しいなっておもう。
性的な部分や、過激な部分だけが目にとまりやすいからこそ、気を抜かないで欲しい。
ただの下半身緩めのくそバンドマンの話じゃないゾ!